2015年7月23日木曜日

つるくびかぼちゃの奮闘

 4月の終わりに蒔いた「つるくびかぼちゃ」は、無事に発芽しました。 

 しかしすぐに葉が黄色がかってきました。窒素不足です。種を蒔いたところの20cm下に堆肥を仕込んであるものの、土の表面付近には何も施しておらず、養分が足りなかったようです。初期生長が大切なかぼちゃにとって、この時点での栄養失調は命取り!対策を講じなければなりません。

まずはまわりの草を刈り敷いて、さらに草の発酵を促すために米ぬかを振りまきます。米ぬかには窒素がたくさん含まれていて、栄養になるのですが、多くまき過ぎると作物に虫がついてやられます。多すぎても少なすぎてもだめ。
 この草は生物の住み処にもなります。まず微生物が草を分解し、それをミミズが土と一緒に食べて糞をします。土と朽ちた植物がミミズの体を通って団子状になります。この「団粒化」した土が、水はけよく、水持ちも良く、養分の持ちも良い、良い土です。
 ちなみにこの処方は即効性がありません。このままではかぼちゃが力尽きてしまいます。

そこで今度は、乳酸菌と酵母菌と納豆菌の混合菌液を葉面散布します。葉っぱ表面の健康状態を保ち、また養分の吸収も良くなります。刈り敷いた草にもかけてさらに発酵を促します。

 そんなことを続けて、数株は元気に生長しています(でも半数以上は不調…)。ここまでくれば、吸肥力の強いかぼちゃが養分を自分で吸い上げるので大丈夫です。

 
 これがつるくびかぼちゃの赤ちゃん。今年もおいしいかぼちゃが穫れるか、楽しみです。

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