2016年1月19日火曜日

種を採るということ

 年末に、大根の種採り株の選抜を行いました。大根を引き抜いて、生育が良かったものを10本、植え直します。今年は「打木源助大根」と「三浦大根」。夏の終わりに緑肥作物を浅く鋤き込み、分解期間を空けて種を蒔いたんですが、分解期間が短くて土に有機物が残ってしまったために股根になってしまった大根が多くありました。その中でもなんとか育ってくれた10本です。この子どもたちに、来年また頑張ってもらうのです。
打木源助大根 
三浦大根
溝を掘って立てかける
植え直し完了
多少の股根でも味はおいしいので出荷していたのですが、これでもう出せる大根はなくなりました。それでも売ることよりも種を採ることを選びます。次の世代につなぐことが、生き物の大きな仕事だとなんとなく思うのです。人間でいうと子どもを育てること。自分の子どもでなくても、とにかく次の世代の人たちに良い影響を与えることができれば人生成功かなと。なぜそうするのが良いのか、考えるほどわからなくなりますが、人間以外の生き物が当たり前のように必死で子孫を残そうとしているのを見ると、理由なんてどうでも良い、それが当たり前なんだと思います。
 なんとなく、種を採るのが当たり前のように思っています。自分で種を採る農家なんてあまりいないんですが…。今年は1年目なので、種を採ることのおもしろさ、素晴らしさは実感できていません。いつかそれを実感し、伝えることができれば良いと思います。

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