2016年2月17日水曜日

踏み込み温床を仕込む

 三寒四温。暖かかったり寒かったり、なかなか気温が安定しませんが、だんだんと春が近づいてきています。春が待ち遠しいこの季節、夏野菜の苗づくりがそろそろ始まります。そのために必要なのが、踏み込み温床です。枠の中に、落葉と米ぬかと水を入れて踏み込み、発酵熱を得て苗を保温して育てるためのベッドです。ののま自然農園では、ビニールハウスを使わず、基本的にはその時期に自然にできる旬の野菜を育てています。しかし無肥料で育てているため生長がゆっくりで、それだと夏野菜が夏に間に合わないことがあるのです。例えばスイカが10月の肌寒くなってきた頃に穫れます。いくら自然とはいえ、10月にスイカは寒いですよ…。暑い時期にスイカを食べたい!それくらいのわがままは許してもらえるでしょうか??というわけで、夏野菜をちゃんと夏に食べるため、温床を作って少し早めに苗を育てます。

  畑の隣の山から落葉を運んできました。これを作っておいた枠に入れ、米ぬかをぱらぱら振り、水をまきます。

  落葉、米ぬか、水の順で何度も繰り返し入れ、ようやく枠いっぱいになりました。ここに入って、踏んで固めます。

  量が減りましたね。減った分さらに補充して踏み込みます。
  まあまあの量になりました。だいぶスピーディーに書きましたが、落葉を集めてくるのが一苦労で、木や竹、つる性の植物などに阻まれながら何度も山と畑を往復しました…。畑の隣がすぐ山なので、距離はそんなにないのですが、結構体力使います(>_<;
 さてうまく発酵してくれると良いのですが、手順を間違えたことに気がつきました。本来なら、落葉、米ぬか、水、踏み込み、を繰り返しますが、落葉、米ぬか、水を繰り返し最後に踏み込み、としてしまいました…。ちゃんと発酵してくれるんでしょうか…。ひとまず保温・保湿のためにビニールをかけておき、この後ことあるごとにさらに踏み込むことにします。
  踏み込みが足りなくて発酵が進まない可能性もありますが、踏み込む理由は、空気を少なくして発酵を緩やかにし、低温(30℃くらい)を長く保たせるためのようです。発酵が急激に行われてしまう可能性もあるということです。どうなることやら…。

2016.02.22 追記: 落葉の中の温度が20℃くらいに上がっていました。触ると温かい。

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