畑の大部分を緑肥作物たちにお任せしているので、実は今、野良仕事にはわりと余裕があります。なので(一般的には農繁期ですが、)農閑期の大工仕事、やります!
さて今回つくるのはこれです。
機(はた)。布を織るための機具です。鶴の恩返しで鶴が使っているあれです。ただし鶴が使っていたのは、地機という、床に座って織るタイプのもので、この写真は、高機という、腰掛けて織るタイプのものです。ちなみにこれは2年ほど前に作ったもので、現在は「暮らしの工房ののま」にて活躍中です。
そしてそのもとになったのがこれです。これは山陰地方で使われていたそうです。これを採寸して、高さや幅などを直して作りました。
さてさて前置きはここまでで、材料運んで来ました!
主な材料は桧(ヒノキ)です。杉よりも狂いが少なく、多少硬めです。
4mあるので、まずは扱いやすいように長さを切ります。
次に、バンドソー、手押し鉋、自動鉋などの機械を使って、寸法通りに挽いていきます。
あたかもささっと終わったかのように見えますが、この作業に丸一日かかってます。大きいのから切り出すのではなく、もっと小さい材料を頼めば良かったと後悔しました…。 大きい材から切り出す利点は、どこにどういう材を使うか自由に決められることです。木は均一ではありません。木目が素直なところや曲がったところ、節のあるところ無いところ、いろんな場所があります。部材によって、絶対に節があって欲しくないところと、少し大きめの節があっても大丈夫なところなどがあります。元の材料が大きければ、その振り分けが利きやすくなります。
そしてこれに墨付けして、ってまたすんなり終えたかのようですが、一本一本墨付けしていくのは結構大変な作業です。
これからこの材を墨通りに刻んでいきます。加工編はまた後日。
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